ハリネズミの皮膚病【ダニ症と真菌症】｜ 治療法と注意点について教えます！

ハリネズミの皮膚はとてもデリケートです。

そこで今回は、ハリネズミの皮膚の病気についてお伝えしていきます！

ハリネズミの皮膚の病気って?治るの?

ハリネズミの皮膚症とは?

ハリネズミの皮膚の病気には“ダニ症”と“真菌症”の2種類があります。

症状としてはかゆみやフケ、抜け針が増えたり、皮膚を搔く姿が良く見受けられます。

皮膚を搔く回数が多いと要注意です。

なるべく早めに病院に連れて行ってあげましょう。

※ペットショップからお迎えした子には多いです。

皮膚症は治るの?

結論から言うと治すことができます。

完治するには病院で薬の塗布や薬の処方をしてもらいます。

お薬の投与や衛生面などは飼い主さんも上手に付き合わなくてはなりません。

皮膚症の検査・治療法・治療期間

ハリネズミの皮膚症にも様々な症状がありますが、主な皮膚症は2種類あります。

ハリネズミのダニ症(疥癬虫)

※こちらは先日お迎えしたバジルちゃんから発見されたダニの写真です

ハリネズミの皮膚の病気として多いのがダニ症になります。

こちらはハリネズミが皮膚をカイカイ(皮膚を搔く仕草)することが増え、フケが出ます。

場合によっては針が抜けることもあります。

原因としては生まれた環境やペットショップでの衛生面での感染が多いようです。

【検査方法】

検査費用は1500円～2000円程度

セロハンテープで針と針の間の皮膚をペタペタし、皮膚の表面を取ります。

その後、顕微鏡で確認し診察当日に結果がわかります。

【治療方法】

エボリューションというノミやダニを駆除するお薬を付けてもらいます。

基本的には2週間おきに2回～3回繰り返します。

アンティングの届きにくい頭や背中の中心に数滴垂らしていきます。

【治療期間】

1ヶ月～1.5ヶ月

再度ダニ症の検査を行い、ダニが発見されなければ完治です！

ハリネズミの真菌症(皮膚糸状菌)

※こちらはルルちゃんの針を培養した結果、陽性反応が出た写真です

こちらもハリネズミの皮膚症では多く、真菌症はカビとも呼ばれます。

人間だと白癬(水虫)や皮膚カンジダ症などがあげられます。

症状としては抜け針が多く、円形脱毛症のように部分的に抜ける場合があります。

真菌はハリネズミから人間にも感染することもあります。

ハリネズミを触った後は必ず手洗いをしましょう。

原因としては免疫が弱っていると感染することが多いようです。

【検査方法】

検査費用は3000円前後

ハリネズミの針や毛を取り培養液に付けます。

別の機関での検査になるため、結果がわかるまで2週間程掛かります。

左の赤色が陽性、右の黄色が陰性

【治療方法】

飲み薬を毎日投与して治療していきます。

少し苦いようなので処方の際に甘いシロップを混ぜてくれます。

再度、真菌症の培養検査を行い陰性になったら完治です！

【治療期間】

1ヶ月程

再度、真菌の培養検査を行い陰性になったら完治です！

日常生活で気を付けること

こまめな手洗い

ダニや真菌は他の動物や人間に感染する場合もあります。

動物から人間に感染することを『動物由来感染症』と言います。

必ず、完治するまでは他の子との接触は控えましょう。

特に真菌の場合は人間にも移る可能性もあるので、触れた後は必ず手洗いをしましよう。

ゲージやゲージ内のものを清潔に

ダニの診断を受けた場合、砂場は撤去しましょう。

ダニの絶好の住処になってしまいます。

ペットシートや床材も清潔の保ちましょう。

丸洗いできるゲージであれば洗ってあげると良いです。

洗濯物は一緒に洗っても問題ありません。

洗剤で洗い、天日干しすることで死滅します。

まとめ

いかがでしたか?

ハリネズミの皮膚病は非常に多いです。

お迎えしたハリネズミは1度検査してみても良いと思います。

ハリ飼いさんの参考になれば幸いです。

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