寒い冬本番!雪の予報が出ると「ハリネズミの寒さ対策大丈夫かな?」と不安になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。私も初めてハリネズミをお迎えした冬は「寒さ対策足りてるかな…?」と寒さが厳しくなるにつれてとても悩み、不安になりました。
そこで今回は8年間ハリネズミと暮らしてる飼育経験から、ハリネズミが冬を安全に乗り越えるための寒さ対策の完全ガイドをお届けします。適切な温度管理をすることで、ハリネズミの健康を守り、飼い主さんも安心して冬を楽しめるようになります。この記事では、おすすめのヒーターや部屋全体の保温方法、実際の工夫例を詳しくご紹介します!
この記事でわかること
✓ハリネズミの適温
✓ハリネズミに必要な暖房アイテム
✓冬を乗り切る、暖房対策の工夫
ハリネズミの適温とは?
ハリネズミは寒さに非常に弱い動物です。特に冬場は温度管理をしっかり行わないと、低体温症のリスクが高まり命に関わる危険性があります。ハリネズミの適温を知り、快適に冬を越せるようにしましょう。
ハリネズミの適温は26℃前後
ハリネズミが快適に過ごせる適温は、26℃前後と言われています。個体によっても暑がりな子もいれば、寒がりな子もいます。ハリネズミの手足を触って冷えてないかチェックしてみましょう。冷えてるようであれば今より少し温度を上げてみてください。
ちなみに我が家はほぼ1年中エアコンとサーキュレーターを使用し、1月でも暖房24℃設定で室温26℃をキープしています。※部屋の構造や日当たりによっても異なります。
温度のチェックを日々の習慣に!
ケージ内の温度はデジタル温湿度計で随時確認するのがおすすめです。
温度が低いとどうなるの?
日本でペットとして飼育されてるヨツユビビハリネズミは冬眠ができません。そのため、寒さで体温が下がると低体温症に陥り、最悪の場合は命を落とす危険があります。
低体温症の主な症状
・手足が冷たくなる
・動きが鈍く、ぐったりする
・呼吸が浅くなる
こうした症状が見られたらまずはハリネズミの体を温め、すぐに動物病院へ行きましょう。
温度管理に欠かせない3アイテム
ハリネズミの寒さ対策には、適切な暖房アイテムが欠かせません。ここでは、初心者でも導入しやすいアイテムを3つご紹介します。
ケージ全体を温める暖突
暖突は遠赤外線でケージ全体を温めることができる天井設置型のヒーターです。ハリネズミが触れないため低温やけどの心配がないのも嬉しいポイントです。
ただし、単体では温度の調節ができないためサーモスタットと一緒に使います。
暖突のメリット
- ケージ内全体をムラなく暖める
- ハリネズミが触れないので低温やけどの心配がない
- 長時間使用しても安定した温度を保てる
暖突の代替品としてヒートランプも同様にケージ内を暖めるアイテムです。ワイヤータイプのケージであれば付属の取付パーツで自由なレイアウトで使用することができます。ヒートランプも温度の調節ができないため、サーモスタットと一緒に使います。
ケージの取りタイプや付けやすさで決めると良いかと思います!
温度管理をするサーモスタット
サーモスタットはケージ内の温度を一定に保つための必需品です。暖突やヒートランプに繋げて使用します。設定温度にダイアルを回すことで、温度計が気温を察知して暖突のオンとオフをコントロールしながら温度を細かく調整できます。
サーモスタットのメリット
- 設定温度をキープできる
- 温度が上がりすぎたり、下がりすぎたりするのを防ぐ
- 手動で調整する手間が省ける
最近のサーモスタットは温度表記がデジタルになり、現在の温度も表記できて便利になっています!
7年使用しても壊れていません!
機能性は変わらないので、使いやすい方でよいと思います!
床を暖かくする床用ヒーター
床用ヒーターはケージ内の一部の床を暖め、ハリネズミが自由に温まれるぽかぽかエリアを用意します。リバーシブルヒーターは表裏で温度が異なり強弱があるので、部屋の温度やハリネズミの好みみ合わせましょう。
また、直接ハリネズミが触れるようなヒーターは低温やけどのリスクもあるのでタオルを巻くなどして対策が必要です。タオルは外されてしまうことがあったので、このネックウォーマーを愛用しています!人間用ですが、リバーシブルヒーターにぴったりのサイズ感です。
ケージの仕様によって配線が確保できない場合は、ケージの外から暖めるヒーターもあります。ケージの外から暖めるヒーターは設置しやすく、室内のレイアウトが自由自在です。また、ハリネズミに直接触れることがないため低温やけどのリスクは低いのもメリットです。
お使いのケージに合わせて選ぶようにしましょう。
そして、ケージ周りのコンセントが足りなくなるので我が家はコンセントタワーを使用しています。
暖突、床用ヒーター、カメラで最低3口必要になります。
実際のケージ内の様子
こちらはピノくんの実際のお部屋です。暖かい場所と涼しい場所を作り、ハリネズミの過ごしやすい環境作りを心掛けています。ピノくんのケージは暖突+サーモスタットで気温の調節を行いケージの外から暖めるシートヒーターを使用しています。
保温するためのケージ内の工夫❶
ケージ内の保温性を高めるためにアルミシートを敷いています。アルミシートの厚みは4㎜のものを使用し、ハリネズミの手足のクッション効果とホイールのガタつき防止の役割もあります。
熱伝導率を高めるケージ内の工夫❷
うさぎ用のアルミプレートを使用し、床ヒーターの熱を拡張しています。砂場の瓶も暖かくて気持ちいいのか、くつろぐピノくんの姿をよく見かけます。
このアルミプレートををハウスの下に入れると、持ち上げるだけでハリネズミを起こすことなくペットシートを変えられるのも便利で気に入っています。
リバーシブルヒーターの場合はアルミプレートを差し込んで使用しています。この上に砂場の瓶を置いています。
ハリネズミの寒さ対策まとめ
いかがでしたか?
寒さに弱いハリネズミにとって、冬場の温度管理は命を守るために欠かせないポイントです。この記事では、適温の重要性や低体温症のリスクを踏まえ、暖突とサーモスタットを使った効果的な暖房対策、さらに我が家で実践している寒さ対策の工夫について詳しくお伝えしました。
寒さ対策の基本ポイント
-
適温を維持する(26℃前後)
暖突で全体を暖め、サーモスタットで温度を自動調整。 -
低体温症を予防する
温湿度計で日々の温度管理を徹底。異変を感じたら即対応。 -
工夫で快適さをアップ
保温シートやアルミプレートを活用して、暖かいエリアを拡張。 -
低温やけどを防ぐ
リバーシブルヒーターにはネックウォーマーを巻いて安全対策。
ハリネズミにとって冬は試練の季節ですが、飼い主さんが正しい対策を取れば心配ありません。この記事が少しでも役に立ち、ハリネズミとの暮らしをより豊かにするお手伝いができたなら嬉しいです。