ハリネズミの大好物である“ミルワーム”はハリネズミの飼い主さんなら知っている方も多いのではないでしょうか?我が家のハリネズミも嬉しそうに食べるミルワームですが、実際何も知らないことに気が付きました。そこで今回はミルワームの生体から栄養素までお伝えしていきます!
※ミルワームが苦手な方は閲覧ご注意ください!
この記事でわかること
・ミルワームって何者?
・ミルワームの種類と栄養素
・ミルワームの注意点
ミルワームはハリネズミだけではなく、鳥や小動物からも好まれるおやつです。あくまでも副食のポジションになりますが、ミルワームが大好きなペットを飼われている方の参考になれば幸いです!
6年前、初めてハリネズミを飼い始めた飼い主ですが…カップの中で動くミルワームが本当に無理でした。しかし、美味しそうに食べる我が家のハリネズミを見ているうちにその恐怖心は薄れ、やがて素手でも平気で触れるようにまでになりました(笑)今、苦手な飼い主さんもきっと大丈夫!
ミルワームとは?
ミルワーム(通称ミルミル)ってよく聞くけど、一体何者なのか気になりますよね?我が家のミルワームが大好きなハリネズミのためにも、ミルワームについて知っておきたいところです。
ミルワームの生体
ミルワームとはゴミムシダマシ科という昆虫の仲間になります。ゴミムシダマシ科は昔から日本生殖し、国内でも100種類いると言われています。穀物を好むため、害虫して扱われる種類もいます。この可愛いらしい見た目で実は“雑食性”のようです。
生き餌用のミルワームはふすま(穀物のカス)の中で暮らし、特に餌は必要ありません。しかし、ミルワームは高温になると真菌に感染し、黒くなって死んでしまいます。そのため、冷蔵庫での保存が基本です。
ミルワームの成長
ハリネズミが主に食べるのはミルワームの幼虫になります。ミルワームは幼虫期が長いため、生き餌として重宝されています。更に、どんな環境でも適すため、繁殖もしやすく育てやすいのも特徴です。繁殖する場合は一度に量が増えてしまうため注意しましょう。ミルワームの幼虫はオスとメスの判別は難しいようですが、成虫になるとわかるようです。
出典:Dr.Gの昆虫チャンネルより
脱皮を繰り返し成長するミルワームですが、脱皮したてのミルワームは白くて、柔らかいのでハリネズミから人気があります。成虫になると固くなるため、ハリネズミに与えるのはさなぎまでにしておきましょう。
ミルワームの成虫は飛ぶの?
もしも、ミルワームが成長して“飛んだらどうしよう…”って方多いかと思いますが基本的には飛ばないとされているのでご安心ください。しかし、ごく稀に飛ぶこともあるそうなので飼育の際には蓋つきが良いかもしれません。
ミルワームの購入場所
ミルワームはペットショップかネットで購入することが出来ます。生き餌のミルワームは取り扱いしているお店も以外と少ないので、あらかじめ確認しておきましょう。ちなみに生きたミルワームは魚の餌にもなると聞いて、釣具屋さんにミルワームを求めて行ったところミルワームは置いていませんでした(笑)
ミルワームの種類
ミルワームはたくさんの種類がありますが、我が家が購入している物はチャイロコメノゴミムシダマシという品種になります。ジャイアントミルワームも存在しますが、ミルワームを巨大化したものになります。ハリネズミにとっては食べ応えがありますが、ジャイアントミルワームは口が強いため与える際には頭を潰してから与えるようにしましょう。噛み切れずジャイアントミルワームを食べてしまうとハリネズミの口を傷つけたり、お腹の中で臓器を傷つけてしまうことがあるそうなので気を付けましょう。
生き餌ミルワーム
ハリネズミに大人気の生きたミルワームはおねだりが止まらなくなります。1.5㎝程の大きさでハリネズミにも食べやすいサイズ感です。生き餌のため、保管には要冷蔵庫ですが成長が遅いので長期間楽しむことが出来ます。1パック250円前後で購入でき、1パックに約200匹ぐらい入っています。
虫が苦手な飼い主さんはピンセットがあるといいかもしれません。
生タイプミルワーム
生き餌のミルワームが苦手な飼い主さんにはおすすめです!生ミルワームというだけあって柔らかく、ハリネズミも食べやすそうな印象です。缶詰のため賞味期限は長いですが、開封後は要冷蔵での保存が必要です。ただ、35gと量が多いので小食のハリネズミには食べきるのは難しいかもしれません。
ドライミルワーム
ドライミルワームは保存も効く為、気軽に与えやすいのでおすすめです!我が家ではごはんのトッピングとして与えることもあります。“サクサク”っと美味しそうな音を立てながら食べる姿がたまりません!
ミルワームにはカルシウム入りの物もあります。我が家の場合、普通のミルワームより食い付きは良くないですが、残すことはありませんでした。育ち盛りのハリネズミには良いかもしれません。
ミルワームの栄養価
ミルワームは高タンパク・高カロリーのおやつです。ミルワームの生き餌・生・ドライそれぞれの栄養価も調べていきたいと思います!
生き餌ミルワーム
生ミルミル
たんぱく質 ・・・18.5%
脂質・・・ 13.5%
粗繊維 ・・・2%
灰分・・・ 1%
水分 ・・・63%
生タイプミルワーム
生タイプミルミル
たんぱく質・・・17%以上
脂質・・・5%以上
粗繊維・・・1%以下
灰分・・・3%以下
水分・・・70%以下
生き餌よりは気持ちさっぱり食べれそうな印象です。
ドライミルワーム
ドライミルミル
たんぱく質・・・ 50.1%
脂質 ・・・27.4%
粗繊維・・・ 5.7%
灰分・・・ 3.9%
水分 ・・・4.3%
※100g当たり
我が家での工夫
ミルワームは高タンパク・高カロリーなおやつですが、カルシウムが極端に少ないのが難点です。そこで、少しでも栄養価の良いミルワームを与えるためにふすまに乳酸菌とカルシウムのサプリメントを振りかけています。(乳酸菌とカルシウムのサプリメントは我が家のハリネズミから不人気だったため、ミルワームに再利用することにしました。)成分的には乳酸菌と小松菜粉のみなので安心して与えることが出来ます。
ミルワームの注意点
ミルワームは長期保存も可能な生き餌のためとても便利ですが、共存するには注意しなければならない点があります。
ミルワームの逃走
ミルワームは想像以上に足が速いので、知らない間に脱走してることがあります(笑)ふとした瞬間に出てくるとびっくりします。
更に生命力の高さが半端ないので、引っ越しの際に何匹出てきたことか…
ミルワームは消化が良くない
ミルワームはハリネズミの嗜好品として好まれますが、脂質が多く消化が悪いのも事実です。一度にたくさんのミルワームを与えると消化不良を起こしてしまうため注意が必要です。特にミルワームの皮は消化できずそのまま排出物として出てくることもあります。そんな時はハリネズミの消化を助ける繊維質の高いフードと一緒に与えると良いです。
ハリネズミフードの繊維質は消化管内の環境を整えてくれる効果があります。
繊維質が豊富なフード
ミルワームを与える温度
ミルワームは10℃以下の冷蔵保存です。そのままでは冷たすぎてお腹を下してしまうので、ハリネズミに与える際は少し温めてからにしましょう。我が家のハリネズミはおねだりが上手で、ミルワームが温まるのを待たせるのがあまりにも可哀そうでワインセラーを買ってしまいました(笑)
ワインセラーのおかげで冷蔵庫より冷え過ぎずに、いつでも与えることが出来るのでストレスフリーになりました!
ミルワームのまとめ
ミルワームポイント
・ミルワームはゴミムシダマシの幼虫
・幼虫時期を長く保つために保存は10℃以下の要冷蔵
・与え過ぎは消化に悪い
・ミルワームの脱走には要注意
いかがでしたか?今回はミルワームについてお伝えしました!これからミルワームの購入を考えている飼い主さんの参考になれば幸いです。