ハリネズミに多い皮膚の病気『ダニ症』はご存知でしょうか?我が家のハリネズミもペットショップからお迎えした子を病院に連れて行くと高確率でダニ症の診断をされています。そこで今回は、ダニ症の症状と治療法、暮らしでの対策についてお伝えしていきます!
この記事でわかること
・ハリネズミのダニ症とは?
・ダニ症の治療方法
・治療期間は?
・ダニの対策方法

ハリネズミにダニ症は多い?
我が家のハリネズミもダニ症発症率は約7割と半分以上の子がダニの経験をしています。特にペットショップからお迎えしたハリネズミは100%の確率で皮膚の感染症を持っていました。ハリネズミはそれだけダニ症が多いということです。ハリネズミのダニ症のことを詳しく知り、早めの対策をしてあげましょう!

ハリネズミのダニ症の予兆
ハリネズミが身体をカイカイしてる(掻いてる)姿を頻繁に見掛ける時は注意です。何度もカイカイするようであれば一度、病院へ行ってみた方が良いかもしれません。あまりの痒みに掻きすぎてしまい、皮膚を傷付けてしまうことがあります。
ハリネズミのダニ症ってなに?
ダニ症とは疥癬(かいせん)とも言い、ヒゼンダニが皮膚に寄生することで痒みを引き起こす皮膚の感染症です。主に肌の直接接触が感染経路とされていますが、タオルの繊維などにも潜んでいるため感染のタイミングはわかりません。人の目では判断が難しいので、感染発覚に時間が掛かってしまうのも事実です。
ヒゼンダニは卵→幼虫→若虫→成虫と脱皮を繰り返しながら成長します。ヒゼンダニは1日4~6週間にわたり1個~3個程の卵を産み続けます。 卵は3~4日で羽化し、幼虫は約2週間で成虫になります。 ヒゼンダニは人の体温より低い温度では動作が鈍くなり、皮膚から離れると免疫が落ちるため長く生きることができません。
ダニ症は治すことのできる皮膚の感染症なので出来るだけ早めに病院へ行くようにしましょう!
ダニ症の症状
ダニ症の症状は皮膚のかゆみ・フケ・抜け針が多くみられます。特にダニは皮膚に噛み付き、毛根を弱らせる特徴があります。そのためハリネズミの毛や針がもろくなり、抜けやすくなってしまいます。多い日は1日5本以上抜けることもあります。

ダニ症の原因
ダニの発生は他のペットとの接触が原因とされています。ペットショップでは数匹同じゲージに入っていることが多いので、感染する可能性も高くなってしまいます。
しかし、病院の先生曰く1匹しか飼っていないのにある日突然、ダニ症になってしまうケースもあるようです。一度、駆除したからもうダニ症にはならない保証はありません。定期的に皮膚の検査をするのも良いかもしれません。
我が家の場合
ある日突然、トイくん(3歳4ヶ月)がダニ症に罹ってしまったことがあります。トイくんは我が家で生まれ、噛み癖がある子なので他のハリネズミに会わせることは一切ありませんでした。もしかしたら、掃除の際にミニほうきや飼い主の手から移ったことも考えられます。
我が家は多頭飼いのため、1匹ダニ症に感染場合は他の子へ移る可能性も注意しなければありません。ダニ症が判明したその日に全員ダニ検査をしました。

ダニ症は人へも感染する?
結論から言うと、ダニ症は人へも感染します。万が一、ダニ症が移った場合は1ヶ月~2ヶ月の潜伏期間を経て痒みや湿疹が出ることがあります。ダニ症のハリネズミを触ったり、掃除をした後は必ず手洗いをするように心がけましょう。
ダニ症の治療方法
ダニ症を調べる方法
ダニ症を調べるには、ハリネズミの皮膚(耳の裏や針と針の間)の表面をセロハンテープでペタペタ採り顕微鏡で確認します。顕微鏡でダニやダニの卵が発見されればダニ症と判断されます。

※ダニ症の場合は当日検査結果がわかります。

ダニはお薬で駆除
ハリネズミのダニ症専用の薬はないため、犬猫用のお薬でダニの駆除をします。ハリネズミの体重によって使用量が異なるため、必ず病院で診断を受けてから獣医さんにお任せしましょう。
ハリネズミが舐めにくい頭の方に垂らします。お薬が効くまで時間が掛かるので当日~2日ぐらいはお風呂は控えるようにしましょう。
ダニ症が治るまでの期間
ダニ症が治るまでには約1ヶ月半~2ヶ月程時間が掛かります。その間、3週間に1回駆除薬を付けに2回~3回病院へ通います。※病院によって間隔や回数が異なることがあります。
ダニ症の治療に掛かる費用
保険加入時
通院3回の場合 約6,435円(税込み)
※ダニの駆除薬は保険適用外
バジルちゃんの場合は3割負担の保険に加入している為、かなり治療費を抑えることが出来ました。

保険未加入時
通院3回の場合 約12,980円(税込み)
初診はダニ症か真菌かの判断が必要になるため、2つの検査が必要になります。
ダニ症の対策
ダニは直射日光・乾燥・熱が苦手です。ダニ症を早く治すためにもしっかり対策をしましょう!日頃から意識することで感染リスクも減るのでお勧めです♪
ゲージの中でダニが好む場所
注意ポイント
- 砂場⇒砂は捨てる
- コーンリターなどの床材⇒ペットシートに変更
- タオル⇒毎日取り換える・60℃以上のお湯に漬ける
- 木製のハウス⇒60℃以上のお湯で洗う
ゲージの中には思ったよりもダニが好むものが多く存在します。ハリネズミのストレスを配慮ながら少しずつ要因を減らしていきましょう。
衛生面の見直し
ダニ症が治るまではいつも以上にキレイを保つようにしましょう。我が家の場合、床全面のペットシートは汚れていなければ3日に1回ぐらい交換していましたが、ダニ症になってからは毎日交換するようにしていました。また、多頭飼いの場合は待機場所にダニが移る場合があるので、洗えるプラスチック容器の中で待機してもらうようにしていました。
タオルなどの洗濯物
ハリネズミは鼻がとても優れているので、我が家では柔軟剤は使っていません。洗剤も無香料の物を選んでいます。最近、見つけたとみおかクリーニングの洗濯洗剤は無香料で消臭効果もあり気に入っています♪保存する容器もミルク缶で可愛いので購入を考えています。



60℃以上のお湯に漬ける
ダニは熱によって死ぬため、60℃以上のお湯に10分程漬けると効果的です。お湯漬け後はいつも通りの洗濯でOKです。
天日干し
太陽光を当てることによってタオルなどの繊維も日光消毒することが出来ます。また、太陽光には殺菌効果もある為、タオル以外にもゲージや木製ハウスにも効果的です。
乾燥器にかける
ダニは乾燥と熱に弱いのでドラム式洗濯機での乾燥もおすすめです。
ダニ症のまとめ
ポイント
✓ダニ症はハリネズミに多い皮膚の病気
✓ダニ駆除薬で治すことが可能
✓ダニ症と診断されたら衛生面を見直す
✓飼い主さんにも移る可能性があるので手洗い必須
いかがでしか?今回はハリネズミに多いダニ症についてお伝えしました。ハリネズミをこれから飼われる方やダニ症で困ってるハリちゃんのお役に立てば幸いです。
8月現在、バジルちゃんの抜け針が気になり病院に通っています。ダニ症と真菌どちらとも陰性でしたが、念のためダニの駆除薬をしてもらっています。暑い日はまだまだ続くので、ハリちゃんの移動にはお気を付けください!
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