ハリネズミも3歳を過ぎてシニアになると様々な病気のリスクが上がります。その中でもハリネズミは目の病気である白内障になることがあります。実際に我が家のトイくんとモネちゃんも白内障になっています。そこで今回は、『ハリネズミの白内障』についてお伝えします!※内容は主に病院の先生に教えて頂いたことです。
この記事でわかること
・ハリネズミの白内障とは?
・白内障は治るの?療法は?
・白内障の気を付けること
現在も病院に通いながら、白内障と上手く付き合っています!
ハリネズミの白内障
白内障とは
白内障とは眼球の水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。人間と同様にハリネズミにも同じ症状になります。年齢と共に発症しやすくなり、黒目に白くぼやけてきます。原因としては遺伝や加齢によるもの、もしくは外傷的要因が多いようです。
明らかに目が白く濁っていますよね、、、
※写真の間隔は2週間ほどです。
白内障の進行は早く、“ちょっと白いかな?”と思ってからあっという間に白くなります。元気・食欲はいつもの変わらないので少しの変化に気付くことが重要です。目の様子の異変を感じたら早めに病院に行きましょう。
白内障は治るの?
結論から言うと白内障は治りません。
白内障と上手に付き合うことが必要になります。ただ、ハリネズミの場合は元々視力がよくありません。視力に頼らず生きている分、白内障になってもさほど支障はないようです。
白内障の治療法
ハリネズミの白内障の治療は主に目薬になります。
治すというよりは悪化させないための治療になり、1日2回~4回程目薬を点滴していきます。
ハリネズミのストレスにもなるのでなるべく様子を見ながら行いましょう。我が家は機嫌が悪い時は回数を減らしています。
白内障と診断されたら気を付けること
外傷的要因を取り除く
最も外傷的要因になりそうな砂浴び用の砂を取り除きました。
砂が目に入り眼球が傷つく恐れがあるからです。なるべく清潔な環境を保ち、目を傷つけないようにしましょう。
トイくんもモネちゃんも砂浴びが大好きだったので、ストレス軽減のために砂を入れていた容器はそのままにしています。
白内障による自傷行為
目に違和感があり、足で眼球を搔いて自傷行為をする場合があります。
ハリネズミの眼球は突起しているため、傷がつ付きやすいです。白内障の診断を受けてからはこまめにハリネズミの様子を見るようにしましょう。
お目目が傷付いてしまいました。
実際に目を搔いてしまった様子。
幸いにも傷は浅かったため、目薬の治療で傷は完治しました。傷が深かったり、傷口から菌が入ってしまうと最悪、眼球摘出にもなります。そうならないためにも外傷的要因を取り除き、清潔な環境は重要です。
白内障と上手に付き合う
目の様子は毎日チェックする
白内障はその日によって見え方が変わることがあります。
“あれ?治った?”と思っても実際には治っていません。
水晶体は中心部に核があり、その周りに皮脂があり水晶体嚢に包まれています。水晶体嚢の内側の細胞が増えたり減ったりすることで濁り方が変わります。また、常に目に違和感がある為、自傷行為も繰り返してしまうことがあります。爪を短くして、傷付けないように対策するのも良いです。
日常生活のについて
日常生活はいつも通りに過ごしてOK!
ハリネズミは視力が元々悪いので、白内障になっても日常生活に支障はありません。実際に我が家のトイくんも毎日ホイールを回して元気に過ごしています。砂場遊びができなくなってしまった分、走ることが増えました。
控えた方が良い食べ物
甘いものはNG!
果物や甘いおやつ(小動物用マシュマロやヨーグルトドロップ)などの糖分が含まれるものは白内障の進行を早めてしまう恐れがあります。ハリネズミのおやつにはミルワームやコオロギを与えましょう。
まとめ
ポイント
・ハリネズミの白内障は加齢や遺伝が多い
・白内障は治ることはなく、進行させないための治療が必要
・ハリネズミは元々視力が弱いので生活には支障はない
・自傷行為には要注意
ハリネズミの白内障はいつ発症するかわかりません。
万が一に備えて、どんな病気か把握しておくと安心です。
また、白内障になったハリちゃんの役に立てば幸いです。
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